

2018年9月の3連休にこどもと一緒に大山登山してきました。
鳥取県にある大山は標高1,729mの中国地方最高峰の山です。
天気がすごい良くて気温も良いので絶好の登山日和になりましたが、登山道や山頂は人が多くて大混雑でした。
登山好きな人が多いんだなーと思いながら登頂に成功し、大山頂上からの絶景を楽しむことができました。
行者登山口から頂上を目指して夏山登山口を終点とするルートを選び、写真をたくさん撮ってきたのでどんな登山道なのかもブログで合わせて紹介したいと思います。
INDEX
大山登山の朝は早い
2018年9月23日(日)
大山には年間を通じて観光や登山、スキー等を目的に多くの人が訪れるのでかなり広い駐車場が用意されているですが、天気が良くて過ごしやすい気温となった9月の3連休ということもあり、朝9時に駐車場に着いたときには既にかなりの車が停まっていました。
2018年は大山開山からちょうど1300年と節目の年でもあるのでさらに訪れる人が多かったことでしょう。
ハイシーズンは朝9時着でも遅いくらいでした。
駐車場の近くにある大山ナショナルパークセンターで登山届を出しました。
登山マップも手に入るので見やすくてよかったです。
登山口の近くにモンベル大山店があってシーズン中は朝8時からオープンしています。
登山する前に寄るといろいろ欲しくなってしまってついトレッキングポールを買ってしまいました。
大山寺から大山登山開始
大山の登山口は2ヵ所あって夏山登山口がメインになりますが、大山寺にも行ってみたかったので大山寺経由の行者登山口から頂上を目指すことにします。
坂道の参道を登り歩くとすぐに大山寺に着きます。
今日は妹と弟は友だちと遊ぶ約束があるので小学6年生のお兄ちゃんと2人だけの大山登山です。
2人だけ急きょヒマになったので鳥取県民なら一度くらい大山に登っておこうということで来てみました。
ゴ~~ンっと鐘を鳴らして無事に登山が成功しますようにと祈願しておきます。
大山寺を過ぎたら平坦な参道を歩いてその先にある大神山神社を目指します。
参道をそのまま歩いて大神山神社に来ました。
延命長寿と書いてある御神水で清めたり、トイレもあったのでちょうど済ませておきました。
そして大神山神社の脇に行者登山口があります。ここから大山頂上までは3.0km。
いよいよ大山登山開始です。 時刻9時25分
行者登山口から行者谷分かれまで
登山道は所々に階段が作られてあったりして歩きやすいです。
そのままスイスイと登っていくとかなり開けた場所に出てきました。
切り立った岩壁の大山の姿がいきなり目の前に現れて「すごい!こんなに大山を目の前で見たのは初めて!」とお兄ちゃんも興奮気味でした。
この開けた場所は行者谷です。 時刻9:50
まだ登山が始まったばかりですが、既に標高1,000m近くなので海もよく見えてかなり良い景色です。
谷には水も流れています。大山の水は冷たくてきれいですね。
大山登山マップとルート
ここで登山道ルートを確認しておきます。赤色の行者登山道を進むと青色の夏山登山道の五合目を過ぎたあたりの行者谷分かれで合流し、その後頂上までは同じ登山道になります。
登山道の縦断図も確認してみます。
神社まで階段を登ったりしてきたので行者登山口の方が夏山登山口よりも標高が高い位置にあります。
登りがずっとひたすら続く夏山登山道に対し、行者登山道は緩やかなところがあったり急斜面があったりと起伏がある登山道です。
行者谷でまだ標高は1,000mなので頂上の1,700mまではまだまだかなり登らないといけません。
六合目避難小屋でひと休憩
谷を過ぎると登山ルートは一気に急斜面になってくるのでここは頑張りどころです。
段差のある階段をひたすら登り続けます。
そして急斜面を登り切ったら行者谷分かれに到着して夏山登山道と合流しました。
ここからそれぞれの登山口まではちょうど1.6kmで同じです。大山頂上まではあと1.4km。
半分は過ぎましたがまだまだです。
夏山登山道に合流したかと思ったら人がいっぱいで登山道は大混雑です。
下山する人とすれ違えるように一列になって登っていきますが、ときどき狭い道があって下山する人を待ったりするので登山道で渋滞が発生していました。
そのまま渋滞しながらすごい人だかりが出来てる六合目避難小屋まで登ってきました。
避難小屋には簡易トイレもあります。
時刻10:35
六合目まで来ると標高は1,300mを超えてさらにパッと視界が開けるので景色の良さを感じることができます。
せっかくの景色なので休憩がてらゆっくり楽しみたいところですが、人が多くてあまり座る所が無いし渋滞が休憩代わりになって疲れがやわらいでいたので先を急ぐことにしました。
登山道は大渋滞
周囲の木がだんだん背が低くなってきたので視界もかなり良くなってきたのですが、相変わらず渋滞は発生したままなのでゆっくりゆっくり登っていきます。
七合目到着。標高は1,400mを超えています。
あまり広いスペースではないので記念写真もほどほどに登山に戻ります。
このあたりまで登ってくると視界は常に開けてくるようになるので、天気の良い日は振り返れば壮大な景色を眼下に眺めることができます。
下から登ってくる人が長い列を作ってるのがよく見えました。
自分たちもその行列の一部です。登山道はときどき険しい箇所もありますが、階段などが整備されているので登りやすくなっています。
標高1,500mを過ぎたあたりで八合目に到着です。
ここまで来るとあとひと息。
渋滞でスローペースなので余力はあるし、良い風が吹いたりしてきて涼しいです。
いざ山頂へ
八合目を過ぎると板の道が現れるようになって勾配も緩くて歩きやすくなります。
山頂まであと少しといった期待が自然と高まります。
標高も1,600mまで来ました。
頂上じゃなくてもかなり見晴らしの良い場所なのでゆっくりしたいところですが、渋滞の行列中なので写真もほどほどにして列に戻りたいと思います。
モンベルで新しく買ったトレッキングポールも大活躍!
これがあるのと無いのとでは足の疲れが全然違いますね。
頂上に近づくにつれてダイセンキャラボクの木に囲まれてきます。
山頂付近の大群落はかなり貴重なようで日本の特別天然記念物に指定されるほどです。
赤くて丸い小さな実がいくつか見られました。
そして頂上に向けて最後の分岐点にやってきました。
左に曲がれば頂上まであと少しで、右に行けばちょっと遠回りですが石室経由で頂上にたどり着けます。
ちょっと遠回りでも人が少ない石室経由で頂上を目指すことにしました。
ようやく人混みから解放されたのと目の前に広がる壮大な景色が気持ち良い場所だったので絶好の撮影スポットになりました。
昔の避難所だった石組みの小屋が石室として保存されていて中も見学できるようになっています。
石室ルートの景色も良いのでここを通ってみるのもいいものですね。
大山頂上避難小屋に到着
そしてようやく大山頂上避難小屋が目の前に見えてきました。
既に多くの人が避難小屋前の広場で休憩していて、その先の頂上も人でごった返してるのが見えます。
避難小屋は大きな2階建てになっていてトイレ待ちの行列ができていました。
時刻11:30
行者登山口からおよそ2時間で登頂成功です。
驚いたことに頂上の避難小屋には売店まであるんですね。
品揃えも充実していてパンやジュースだけでなくカップラーメンまで売っていてお湯も入れてもらえるし、あたたかいコーヒーといった飲み物まで販売されていました。
価格はどれもさすがに頂上価格でしたが、それでも列が出来てましたね。
頂上避難小屋は造りのしっかりした2階建てになっていて多くの人が入れるようになっています。
泊まることもできますが2階は火器使用厳禁です。
下山する時に大きなザックを背負って登る人もいたのでみなさんここで寝るのでしょう。
ここに泊まって夜の景色や朝日が昇る景色なども見てみたいものですね。
避難小屋の見学を終えたらすっかりおなかも空いたのでリュックに詰めてきたおにぎりを食べながらお昼休憩にします。
天気も良いし風も気持ちいいので山頂で食べるおにぎりは最高においしいですね!
シングルバーナーでお湯を沸かす人がかなり多かったのでバーナーも欲しくなりました。
キャンプにも使えるし携帯しやすいバーナーも1台くらい持っていてもよさそうです。
避難小屋のちょっと上に大山頂上があります。
絶好の写真スポットなんですが写真待ちの大行列が出来ていたので正面を通りすぎるだけにしておきました。
山頂から見る剣ヶ峰方面の切り立った山々の姿がカッコ良いですね。
ここから先は危険なので立入禁止で縦走も禁止されてますが、たしかに見るからに危険そうです。
下山開始
時刻12:05
まだまだ登ってくる人の列は続いていて頂上の混雑ぶりは過熱する一方だったので早々と下山を開始することにしました。
下山するときは日本海まで一望できる景色を見ながらなのでかなり爽快です。
選べるならやっぱり天気の良い日を狙いたいところですね。
景色が良いのはいいんですが、下が見えすぎるせいでちょっと怖いと感じる場合もありそうです。
それでもしっかりとした登山道なので一段ずつ下りていきます。
そのまま来た道に戻って行者登山口を目指してもよかったんですが、ちょっと気分を変えて夏山登山口へ下りることにしました。
狭い道幅のところで渋滞が発生したりしましたが、下山開始からちょうど1時間で五合目に到着です。
時刻13:05
夏山登山道はひたすら同じような勾配の下りが続くのでそのうち足がプルプルしてきますね。
さすがの6年生でも「足が勝手にプルプルする~」と下りの方がつらそうでした。
途中でゴ~~ンと鐘の音が聞こえてくるようになったので下山まであと少しと頑張るきっかけになりました。
時刻13:50
ひたすら階段を下り続けてようやく夏山登山口に到着!
渋滞もありましたが1時間45分で下山成功です。
お兄ちゃんもよく頑張りました。
夏山登山口の近くに南光河原駐車場があって登山ポストやトイレが設置されています。
奥にはモンベル大山店も見えますね。
見たことある景色が見えると戻ってきたんだなーと安心できました。
登山の記録
登山開始前にYAMAPというアプリを入れたのでその結果も載せておきます。
活動時間4時間30分
スタート9:20 ゴール13:50
活動距離6.1km 高低差904m
下りる登山口を変えたり頂上で石室ルートを通ったりしたことで登山道をちょうど全部まわったルートになりました。
大山登山を終えて
大山頂上までは距離があって高低差もありますが、整備された登山道は歩きやすくて初心者や小学生も挑戦できる登山だと感じました。
夏山登山道は特に階段が多くて登りやすいのですが、森の中で同じような階段がずっと続いていて人も多かったのでなかなか大変でした。
人が少ない行者登山道はお寺や谷があって景色を楽しむこともできたので、個人的には行者登山道の方が気に入りました。
その後合流して山頂に近づいていくにつれて視界が開けるとともに見渡す限りの絶景が待っています。
ハイシーズンということもあって登山道や山頂は大混雑でしたけど、これだけ天気が良くて涼しかったら多くの人が訪れるのも納得です。
写真で見ても良い景色なので自分の目で見たらもっと良い景色です。
さすが中国地方最高峰の山ですね。
大山寺参道まで戻ったら下山後の楽しみにしていた足湯でちょっとひと休憩。
足だけでもお湯につかるだけでかなりリラックスできますね。
2人で足湯につかりながら炭酸ジュースを一気飲みしましたが、これがまたうまかった!
大山寺参道には温泉もありますが、人が多そうだったのでふもとの温泉まで車で行くことにし、登山の疲れを癒してから家に帰りました。
小学6年生のお兄ちゃんもよく頑張りました。
疲れた、疲れたと言ってましたが、さすが6年生ともなれば登山のペースが早いです。
素晴らしい景色を2人で一緒に楽しみました。
ふもとまで車で下りてくるとあの高さの山頂まで登ったんだなーとより達成感が沸いてきます。
キャンプが主な趣味ですが、これだけの達成感があるなら登山もまた新たに趣味の1つに加わりそうです。
次は遊んでた妹と弟の番ですね。
周辺にはキャンプ場がたくさんあるのでキャンプと登山をセットで楽しめます。
※キャンプ場までの距離は夏山登山口から
この前週には大山の近くにある蒜山にも登りました。
※写真は全てiPhoneXで撮影しています。