

2018年9月16~17日に岡山県北の蒜山高原に行ってきました。
目的は・・・
●中蒜山オートキャンプ場で1泊キャンプ
の2つです。
登山をあまりしたことがなかったのでこどもたちとのキャンプついでに中蒜山登山に挑戦することにしました。
距離が短いのでサクッと登れるだろうと安易な気持ちでのぞみましたけど、なかなかそう簡単では無かったですね。
写真をいろいろ撮ったのでどんな登山道なのかブログで紹介したいと思います。
INDEX
こどもと一緒に中蒜山登山
中国地方で登山をしようと思ったら中国地方最高峰の大山(標高1,729m)がまず思い浮かびますが、あまり登山の経験が無いのでまずは大山より標高が低くて登山口から近そうな中蒜山(標高1,123m)に登ってみようと計画しました。
中蒜山オートキャンプ場からの景色
上蒜山、中蒜山、下蒜山という3つの連なった山を蒜山三座と呼んでいてその岡山県側の南に蒜山高原が広がっています。
登山口の近くに中蒜山オートキャンプ場があるのでキャンプと登山をセットで楽しむことができます。
キャンプ場についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
中蒜山の頂上は雲が多そうですが天気は良いので登山決行です。
2018年9月16日(日) 時刻10:50
キャンプ場でテント設営を終えてから塩釜冷泉のところにある中蒜山登山口にやってきました。
小学4年生のお姉ちゃんと小学1年生の弟くんとの3人でここから中蒜山頂上を目指します。
2人ともまるで今から登山とは思えない服装をしてますね。
キャンプの準備をしているときに「2人とも登山するから汚れてもいい服も準備しておいてねー」と言ったのですが、2人とも見事にサイズアウト間近の服をチョイスしてきました。
たしかに汚れても大丈夫なんですが、登山らしい服を買わないといけないなーと思わされました。
中蒜山頂上までは距離にして2.7kmです。(五合目まで1.6km、そこから頂上まで1.1km)
登山らしくない格好のこどもたちですが、距離はそれほどでもないし頂上には避難小屋もあるようなのでお昼ごはんのおにぎりをリュックに詰めて早速登り始めました。
中蒜山登山道一合目まで
中蒜山頂上に着くまでに九合目まであります。
まずは順番に一合目を目指しますが、ここはかなりやさしい道が続いていて途中には視界が開けた場所もあってみんなすっかりハイキング気分です。
ときどき分かれ道がありますが、ちゃんと案内板に従っていればルートどおりです。
多少ぬかるんだ道もありましたが、ここまでは特に疲れたーということもなく順調に一合目(標高562m)に到着しました。
天気がくもりということもあって涼しくて汗もそんなにかきませんでしたね。
沢を渡って三合目へ
登山道は一本道が続きますがだんだん道幅が狭くなってきました。
草に触れることもあるので暑くてもせめて長袖にするべきでしたね。
水の音がすごい近づいてきたと思ったら沢を渡らないといけないルートになっています。
小さい沢なので大人は軽く渡れますが、小さい弟くんはやや苦戦。
動かない石を見つけながら一歩一歩足を進めていきます。
それでも何とか濡れずに何ヵ所か沢を渡ってひと休憩です。
川の水は冷たくて気持ちよかったですね。良い休憩になりました。
そして沢渡りを終えて三合目(標高645m)に到着しました。
二合目を見過ごしましたが地図で見たら沢のあたりにあったようです。
ここからはしばらく急な上り坂が続く
まだ三合目なのでとにかく1つ1つ登って次の四合目を目指しますが、このあたりからはずっと結構な勾配の上り坂が続きます。
所々に階段があったり木の根を階段代わりにしながらとにかく登り続けます。
四合目(標高740m)到着。
途中で下山する方とかなりすれ違いました。みなさん道を譲って下さるのでこどもたちも「こんにちはー」「ありがとうございます」と声を出しながら登ってきました。
そのまま登り続けておよそ中間地点の五合目(標高792m)まで来ました。
時刻11:50
ここには日留神社という小さな神社があるのでちょっとひと休み。
10:50から登り始めたので登山開始からちょうど1時間で半分登ってきたことになります。
結構な上り坂が続いてましたがこどもたちも遅れることなく順調に登ってきました。
頂上まであとわずかで雨
休憩をほどほどに切り上げ、ひたすら登り続けて六合目(標高848m)に到着です。
このあたりもずっと急な上り坂が続きます。
1年生でまだ小さい弟くんはときどき手をつきながら登ったりしています。
登りはまだいいですが、この傾斜だとこどもにとって下りもなかなか大変だろうなーという思いが少しずつしてきます。
けどまずは頂上目指してひたすら登るしかないので1つ1つ階段や木の根をみんなで登っていきます。
七合目到着(標高920m)
頂上がだいぶ近づいてきましたが、記念写真を撮る余裕が無くなってきました。
というのもこのあたりから雨が降るようになってきたんですね。
空はいつの間にか真っ白になっていてどうやら雲の中に入ってきたようです。
小雨だし木の茂みが天然の傘代わりになってくれてるのでそれほど濡れずに済んでますが、ただでさえきつい上り坂なのにこれ以上雨が強くなって足元が悪くなったらちょっと危険です。
せっかくここまで登ってきたのに。
スマホの電波がかろうじて3Gで繋がったので雨雲レーダーを見ると20分ほどで雨雲は抜けてくれるようです。
それならここまで来たわけだし頂上を目指すしかないということで雨がまだ弱いうちを狙って登ることにしました。
雨というより霧雨みたいになってきたので八合目を目指して登山を再開しましたが、途中には鎖をたどって登るような場所もありました。
4年生のお姉ちゃんはおもしろいーといって登っていき、弟くんもなんとか頑張って登りました。
雲の中で頂上が見えてきた
そして登り切って八合目(標高1,030m)到着。
すっかり雲の中ですが、木に囲まれてるせいかそんなにガスってなくて視界も良好です。
ここまで来たらあと少し。
上り坂は相変わらずきついけど最後までがんばろう。
そしてちょっと登ったら九合目(標高1,077m)到着です。
左に曲がれば中蒜山頂上がすぐそこで、右に曲がればそのまま下蒜山に行くことができます。
背の高い木をようやく抜けて空が広がって開放的になりましたが、同時に木の傘が無くなって霧から小雨に感じるようになりました。
周りの木が低くなってきたおかげもあって蒜山高原が眼下に広がって見えます。
雲がうっすらかかってるせいでこどもたちは景色に興奮するよりも「雲の中だ~」って興奮してましたね。
スカッと晴れた天気が最高だろうけどこれはこれでこどもたちにとっては良い思い出になったようです。
そうこうしてるといよいよ中蒜山頂上が見えてきました。
その手前には避難小屋も見えます。
あたりは真っ白ですがようやくたどり着いた~って感じでテンションが上がる一方です。
中蒜山登頂!
そのまま歩き続けてコンクリート造りの避難小屋に到着です。
そんなに大きい避難小屋ではないですが、中に入ってみると10人くらいの人が既に休憩されていて上蒜山からここまで来た人もいました。
そしてここで休憩しながらお昼ごはんのおにぎりをみんなで食べました。
避難小屋でそのまま休憩してると、先に食べ終わって外に出てたお姉ちゃんが「雨止んだよ~、雲がすごいから見て見て~」というので外に出てみました。
写真では伝わらないんですが、強い風に流されて雲がものすごいスピードで目の前を通り過ぎていきます。
速さを例えるとしたら車のスピード並です。
地上から雲を見るとそんなに早いように見えないけど、同じ目線の高さで見ればものすごい速さで動いているのがよくわかります。
雲が出ていたおかげでこどもたちも良い体験ができたようです。
頂上で記念写真を撮る頃にはすっかり雨は止んで青空も見えるようになってきました。
中蒜山登頂成功です。
時刻12:50
ちょうど2時間で登頂できてみんなよく頑張りました。
雲が順番に流されていって広大な蒜山高原にも明かりが差し込むようになって壮大な景色が目の前に現れました。
この空気を味わうために登山するんだろうなーと登山の魅力を実感した瞬間でもありました。
鳥取県側には稜線に沿って上蒜山への道が続いてます。
時間があればこの道を歩いて上蒜山登頂を目指すのもおもしろそうですね。
でも今回はこどもたちもいるのでそのまま中蒜山のみで下山することにします。
こどもにとっては下山の方が大変だった
中蒜山頂上からは目線の先に雲があってその下に蒜山高原が広がるまさに絶景を楽しむことができました。
天気も良くなったしほんとに頂上目指して頑張った甲斐がありました。
頂上からの景色は名残惜しいですが、キャンプ場目指して下山を開始することにします。
時刻13:20 下山開始
下山の景色を楽しんでいられるのも分岐のあった九合目までで、ここからはとにかく急斜面の下りが始まります。
大人やからだの大きいお姉ちゃんはそれでもスイスイ下山していけるのですが、からだの小さい1年生の弟くんはかなり苦戦。
急斜面に加えて雨の影響で地面も滑りやすいので一段一段手をつきながらゆっくり下りていきます。
ときどき手を差し伸べながら一緒に下りてましたが、そのうちずっと手をにぎったままになりさらにスローペースに。
下山開始から40分経過してようやく八合目に到着です。
「まだ100mしか下りてない・・こんなペースで下りるのか」
弟くんも「疲れた~」と言ってしゃがみ込む回数が増えてきました。
足元も滑りやすいので余計に疲れます。
多くの人に追い越されましたがそれでも手を繋いだまま何とか励ましながら一歩一歩下りていきます。
下りるしかないので。
斜面が緩くなったところでは少しずつ手を離したりして、そのうち手を繋がなくても1人で下りてくるようになりました。
沢もいくつか乗り越えてようやく一合目付近の広場が見えたあたりでピースする余裕も出てきました。
時刻16:00 下山
16時にようやく登山口に戻ることができて下山成功です。
登頂まで2時間でしたが、下山が2時間40分と下山の方が苦戦しました。
下山の方が早いと思ってたので予定より大幅遅れです。
弟くんはきつい斜面を下りるのをはじめは怖がってましたが、そのうち1人で下りれるようになってよく頑張りました。
何度も滑ったりお尻をついたりしたのでズボンや靴はどろどろです。
でも全て頑張った証し。
泥なんてまた洗えばいい。
そんなことより無事下山できたという喜びと達成感でいっぱいだったはず。
そんな笑顔を見せてくれました。1年生ながらよく頑張りました。
下山後はお楽しみの温泉とキャンプ
下山の途中から気分を盛り上げるために温泉の話しばかりしていました。
「下りたら温泉行こうね~」と声をかけて頑張ってもらい、下山成功後はそのまま蒜山やつか温泉快湯館へと向かいました。
登山の後の温泉はほんと最高ですね。
このために登山したようなものです。
そして、
キャンプ場に戻って登山お疲れ乾杯~!
みんなほんとによく頑張りました。
腹も減ったし、ここからはゆっくりとキャンプを楽しむぞ~!
ということで中蒜山オートキャンプ場の夜を楽しみました。
焚き火をしながら今日の登山のことをみんなで話したりして過ごした後は疲れ切ったからだを休ませるため全員21時過ぎには爆睡でした。
キャンプの様子はこちらの記事で詳しく紹介しています。
ひとりごと
あとから調べてみると中蒜山は中級者向けの登山だったようです。
距離が短いわりに標高差があるし、等高線を見れば斜度がきついことくらい事前に分かったはずです。
結果としてこどもと一緒に登頂から下山に成功しましたが、予備知識は必要だろうし、しっかりとした登山の準備ももちろん必要だったなーと感じました。
中蒜山オートキャンプ場でキャンプ✨
中蒜山登山に挑戦したけど思ってたより大変でした💦
でもこどもたちよく頑張ったなー🌟#中蒜山オートキャンプ場 #中蒜山 pic.twitter.com/JOnfiFK7vW— とりカマ (@torikamablog) 2018年9月16日
しっかり体制を整えてまたこどもたちと一緒に登山に挑戦したいと思います。
こどもたちの笑顔が見たいので。