

連日の猛暑で毎日のように熱中症関連のニュースを目にしますが、天気が良すぎる場合もキャンプの中止を考えた方が良い場合があります。
暑さ指数という目安がキャンプを中止するかどうかの判断材料のひとつになります。
晴れてるのにキャンプを中止って普通では考えられないのですが、命の危険を感じるような暑さが続くようならキャンセルを検討する必要がありそうです。
●熱中症対策さえすれば行けるんじゃない?
●標高が高い山に行けば大丈夫だろ
夏はキャンプ最盛期でもあるので、天気が良いのにキャンプを中止するという決断はなかなかできるものではありません。
暑さ指数が熱中症警戒レベル以上の場合、キャンプを中止するのか、それとも対策をして行くのかについて詳しく考えてみたいと思います。
INDEX
暑さ指数とは?
環境省HPより
暑さ指数というのがあって環境省の熱中症予防対策サイトで発表されています。
アメリカが作った指標なので値が通常の気温とちょっと異なり、暑さ指数が31℃以上(気温35℃)なら熱中症の危険がかなり高いので運動は原則中止とまでされています。
暑さ指数28℃以上(気温31℃)でも激しい運動は中止とされ、熱中症厳重警戒レベルにあります。
キャンプは激しい運動というわけではないですが、家にいるよりは動くことが多くなるし、屋外活動ではあるので特に暑さになれてない人は要注意です。
気温が35℃以上ならキャンプ中止!?
天気予報で気温が35℃以上なら暑さ指数は31℃以上となり、熱中症予防運動指針では運動は原則中止となります。
運動というとちょっと幅広いのでどんな運動なのかもう少し具体的に知りたいところではありますが、スポーツじゃなくてもこどもが公園で遊ぶというような場合でも動き回るので気を付けるべきでしょう。
熱中症になってしまうとキャンプどころでは無くなってしまうので、家族に少しでも体調が悪い人がいるなら無理をしないことも大切です。
あまりにも暑いと遊ぶ気が失せて休憩ばかりしていてキャンプを楽しめなかったりします。
気温が35℃以上になるようならキャンプ中止も考える必要がありそうです。
キャンプやBBQの中止は雨天だけではありません!
ここ最近のような天気が良すぎる酷暑日も、ご家族やご友人のためにも我慢し中止しましょうm(_ _)m特に大人数BBQは日陰も足りない場合もあり、飲酒だけでは水分補給もままならず、熱中症が重症化する恐れも!#一般人の方が時々誤解しておられること pic.twitter.com/jzogZ0yogF
— DOD (@DOPPEL_OUTDOOR) 2018年7月19日
それでもキャンプに行きたい
そうはいっても天気が良いのにキャンプを中止するなんてよほど体調が悪くない限りなかなかできないです。
しっかり暑さ対策を取ってキャンプに行くという選択をすることがほとんどだと思うので、どんな暑さ対策があるのかあげていきたいと思います。
キャンプ場選びを見直す
せっかくキャンプに行くなら人気キャンプ場に行きたいっていう気持ちもありますが、暑さ指数が高いなら少しでも涼しく過ごせるキャンプ場を選ぶのも1つの方法です。
標高の高いキャンプ場を選ぶ
標高の高い山のキャンプ場を選ぶことで平地に比べると気温が低いので過ごしやすくなります。
標高1,000m以上なら気温はだいぶ違ってきますが、それでも日中は太陽の下では暑かったりします。
標高が高いからといって熱中症対策が不十分な場合も多くあるので、油断せずにしっかりとした熱中症対策は必要です。
木陰の多いキャンプ場を選ぶ
全く日陰の無い広場型のサイトよりは、木が立ち並んで天然の木陰があるサイトの方が涼しく過ごせます。
それを特に感じるのがテントの設営や撤収のときです。
広場だとテントやタープができるまで日陰が一切無いのでどうしても炎天下での作業になってしまいます。少しでもいいので木陰があるだけで作業はずいぶんしやすくなります。
タイムスケジュールを見直す
キャンプ中のタイムスケジュールを見直すことも暑さ対策としては重要です。
特に正午あたりから15時過ぎまでが最も気温が高くなるので、この時間帯のスケジュールを見直すだけでも熱中症には有効だと考えられます。
アーリーチェックインを利用
キャンプ場のチェックインは午後からのところが多いのですが、ちょうど最も暑い時間帯でもあるのでその後の設営作業を猛暑の中で行わなければなりません。
キャンプ場によっては午前中の早い時間帯にチェックインできる場合があるので、可能ならそのアーリーチェックインを利用して午前中に設営作業を終えてしまうのもいいでしょう。
午前中でも既に暑いのですが、午後からさらに気温が上昇することを考えると少しはましです。
アーリーチェックインが可能かどうか、料金はいくらなのか等を事前に確認しておくといいです。
チェックインを夕方にずらす
テント設営が慣れていて早めに終わらせることができるなら、気温が下がりはじめた夕方にチェックインするのも1つの方法です。
バイクでソロキャンプをする人たちが夕方現れてササッと小さいテントを張る姿を見かけたりしますね。
チェックイン時間には夕方何時までという決まりがあるので、それを確認して設営が簡単なテントを用意すれば夕方チェックインも全然ありでしょう。
いずれにしても日中の一番暑い時間帯にテント設営という最も大きな作業をするのは避けたいところです。
暑い時間帯は海や川などで水遊びをしたり、涼しい屋内で遊んだりできるようなスケジュールを組むことでかなりの暑さ対策になります。
チェックアウトも早めに
猛暑日は日が昇ると同時に暑さがすぐにはじまります。朝8時にはすでに猛暑真っ只中です。
炎天下での片付けは設営と同じくらい大変なので、チェックアウトの時間までたっぷりあったとしても暑くなり過ぎないうちに撤収してしまうのがいいです。
早朝なら涼しくて過ごしやすいのですが、周りで寝ている人も多いのであまり派手に片付けずにランタンとかもう必要無くなったものから少しずつ片付けていくとあとの片付けがラクになります。
使うテントを見直す
どうしても時間の都合上、日中の暑い時間帯にチェックインしなければならないこともあるでしょう。
チェックインが終わってサイトに着くと猛暑だろうとササッと設営を終わらせたくなりますね。
そんな時は使うテントを設営がより簡単なものにするのが一番良いです。
夏はワンタッチテントが助かる
バッグからテント幕を取り出してパッと広げるだけでテントが出来上がってしまうワンタッチテントが暑い夏には一番いいんじゃないかと思ってます。
ワンタッチテントはDODカンガルーテントSを使っていますが、設営はかなり簡単なので3人以下のキャンプならこれを毎回使いたいです。
テントの設営時間が短縮されるだけで過ごしやすさが全然違ってきます。大きなツールームテントも良いですがテントを複数持って選択肢を増やしておくともっとキャンプがしやすくなるでしょう。
バンガローやコテージもあり
もっとラクなのがバンガローやコテージを利用することです。テントを持って行く必要すらありません。
暑い時期はこういったバンガローやコテージの人気がすごく高いですね。予約が取れるならこれに泊まりたいです。
テントを設営する必要がないということならグランピングもそうです。
使うテントを見直したり、キャンプ場にある施設を利用することも暑さ対策にとっては重要なポイントです。
食事を見直す
夏といえばやっぱりバーべキューという人も多いでしょう。我が家もそうです。好きなものを焼いて食べたり飲んだりっていうバーベキューは良いですね。
楽しいしおいしいので夏になると結構バーベキューをするのですが、火のそばなので正直言って暑いです。
夕方になっても気温があまり下がりきらないようなら火を使った料理をしないことを考えた方がいい場合もあるでしょう。
暑い時期はバーベキューや焚き火料理はせずに、買ってきたお惣菜や外食などで簡単に済ませてしまうのも1つの手です。
それと昼からお酒を飲まないことも熱中症対策には有効です。
暑いと飲みたくなりますが、お酒には利尿作用があってからだの水分が排泄されてしまうのでお酒で水分補給はNGとされています。

日頃から暑さになれる
平日はずっとエアコンの下で暮らしている人が、急にキャンプに行って猛暑の中で過ごすようになると体調を崩してしまうこともあるでしょう。
猛暑でのキャンプは通常のキャンプに比べてかなり疲れます。
キャンプの予定が決まってるならその日に向けて汗をかいたりして暑さになれておくことも必要だといわれています。
熱中症対策用品を万全に
しっかり水分補給、塩分補給ができるよう準備をしておく必要があります。
飲み物や食べ物だけでなくからだを冷やすアイテムもあるといざという時に便利なので、実際に役に立った3点だけ紹介しておきます。
冷却タオル
これいいですね。冷却タオルを水で濡らして首にかけておくだけでかなり涼しくなり、冷たさも一定時間持続します。冷却スプレーとセットで使ってもいいです。
ヒヤロン
常温で持っておいて冷やしたいときにパンっと思いっきり叩くと一気に冷たくなるアイテムです。氷を持ち歩くような感じで使うことができるので、救急アイテムとしてカバンに常備するようにしています。
USB型携帯扇風機
王道の扇風機はやっぱり涼しいです。小型で持ち運びやすく、USB充電式で電源要らずなので1台持っておくだけで快適度がかなり違います。
1泊なら十分充電が持つので、まだうちわを使っているなら携帯扇風機に買えた方がラクですよ。
ひとりごと
暑さ指数が高い中でもスケジュールを見直したり、使うテントを変えたりしながらキャンプを楽しむことはできるでしょう。
実際に猛暑の中でキャンプに行って日中はずっと海水浴しながら過ごすことで、誰も熱中症にならずにキャンプをめいっぱい楽しむことができました。
けれど指標が示すとおり危険が伴う場合もあります。
天気が良いからキャンプを中止するという決断は難しいですが、時には勇気ある決断が必要な場合もあるでしょう。
