

暑い夏キャンプの必需品オープンタープ。涼しい日陰を作ってくれるタープは夏キャンプに必ず持って行くようにしています。
しかし、時間を追うごとにタープの日陰面積が変わってくるので、しっかりその日陰のことを意識しながらタープの張り方を考えなければなりません。
いくつか簡単な図と実例を使いながらタープと日陰の関係性について考えてみたいと思います。
夏キャンプのオープンタープ
暑い夏キャンプではキャンプサイトに着くとまずオープンタープを張って日陰を作ります。
天気が良いならなおさら日陰が欲しくなります。同じ外でも直射日光を受けないだけで過ごしやすさが全く変わってくるからです。
昼間のうちはタープはとにかく張りさえすれば日陰ができて涼しくなりますが、日陰を意識して張っていなければ、そのうち夕方になった時に西日がタープ内まで差し込んでくるようになったりすることがあります。
そうなるとテーブルやチェアを日陰の位置まで移動させなければならなくなり、場合によってはタープ下からはみ出てしまうこともあるでしょう。
時間が変われば日陰の位置が変わるので、その点も考えながらタープの張り方を考えなければなりません。
タープを横から見た簡単な図を使ってタープと日陰の関係をみていくことにします。
タープと日陰の関係
太陽の位置が南にあるとき
キャンプ場にチェックインする時間帯は太陽が高い位置にあることが多く、その時間帯にタープを張るとどんな張り方でもその下のほとんどが日陰になって涼しく過ごせます。
メインポール以外にサイドにもタープポールを立てるとタープ下をより広く使うことができます。
こちらはお昼頃の太陽が高い位置にあるときに張った3m四方のレクタタープ(タトンカタープ2TC)の写真です。
太陽が真上といっても多少南からの角度があるのでタープ下から日陰の位置が若干ずれてますが、日陰面積の広さは十分あるのでお昼ごはんを日陰の中で食べることができました。
例えばタープポールを片側だけ外して幕を下げてみてもタープ下の日陰面積はあまり変わりません。タープへの出入りは主に天井の高いメインポール側になります。
太陽の位置が西にあるとき
その後、テントを張ったりキャンプ場で遊んだりしているとだんだん日が傾いてきます。
太陽の位置が西になってくると太陽に近い側は日差しが入り込むようになり、時間が経つにつれて日がさらに傾いてどんどんタープ下の深い位置まで日が差し込んできます。
タープを張ったお昼頃はその真下が日陰だったとしても夕方になって西日になるとタープの日陰が大きくズレてしまうようになります。
写真のケースではタープ下でバーベキューをしてますが、タープの日陰は西日によって大きくタープ外にズレてしまってるので松の木などのおかげで少しばかりの日陰ができています。
西日に対しては西側の幕をしっかり下げることで広い日陰面積を確保することができます。
幕を下げることでタープ下が狭くなりますが、太陽と反対側のポール部分は日陰が広いのでタープ下じゃなくても涼しく過ごすことができます。
こちらは西日を意識して設営した例です。
テーブルやチェアはタープ下からはみ出てますが、タープの西側を下げることでサイト全体が日陰になって暑い西日を受けることなく涼しく過ごせました。
お昼過ぎにサイトに着いた時にまず西がどの方向なのかを確認し、西側に幕を下ろせるように4本のタープポールの位置を決めていきました。
夕方になってタープやテントの向きを変える作業はとても大変なので、天気が良くて日差しが強い日ならサイトの東西南北の向きをしっかり把握して太陽の向きの変化から日陰がどう変わるかを考えておく必要があります。
そのまま朝になったら
西日に対しては西側の幕を下げることでカバーできますが、その状態のまま朝になったら東側が明るくなってタープ下に朝日が差し込むようになってきます。
となると今度は東側の幕を下げて日陰を確保するようにします。
その場合はタープ下の荷物を移動させなければならなかったりすることもあるでしょう。
ただ朝の場合は外に出したままのテーブル等の道具が夜露で濡れてしまうこともあるので日陰を作らずに乾かす目的でこの時はそのまま日差しを受けるようにしました。
まだそんなに気温の上がらない早朝なら朝日が気持ちいいくらいです。
タープは西をカバーするように張る
以上のことを考えると、暑い時期の夏キャンプでタープを張るときは西をカバーできるように張るのが理想的だと考えられます。
南側も日差しが強いのでカバーしたくなりますが、太陽の位置が高いので日陰のズレはまだ少ないです。
それよりも日陰の位置が大きくズレる西側をしっかりカバーした方がいいと思います。夏の西日を受けながらの晩ごはんはやっぱり暑いですからね。
その際、メインポールの位置が最も重要になります。
2本のメインポールを西と東に立ててタープを張ったとすると、だんだん日が傾いて西日になったときは、幕を下ろすことができないので対処のしようがありません。
タープを張る向きは日陰のことを考えるとメインポールは南北に立てて東西に幕を下ろす形が一番良い形でしょう。
平面的に見るとこのような形になります。
サイトの広さや形、使ってるタープの大きさによって毎回このように張ることが難しい場合もありますが、西日をしっかり遮るだけで夕方がすごく過ごしやすくなるので、できる限り西を意識してタープを張るようにしたいところです。
使うタープの種類
日陰のことを考えるとレクタタープのように両サイドにもグロメットが付いていてタープポールを使って幕を上げ下げできるタープが使い勝手が良いように思います。
幕を上げてタープ下の空間を広げることもできるし、幕を下げて日陰をしっかり作ることもできます。
環境の変化に柔軟に対応できるタープです。
メインポール2本だけのヘキサタープであれば、メインポールを南北に立てることで東西に向けて幕を下ろす形ができるはずです。
ひとりごと
とは言ってもサイトが狭くてタープを張る向きが限られてしまうこともあるので、毎回日陰のことばかり意識してタープを張ることができるわけではありません。
たとえ日差しを受けたとしても広場がある方を開けておきたいとか海や山、湖が目の前で景色が良いからタープで隠したくないとか場所によっても様々です。
暑い夏キャンプを快適なものにさせてくれるタープなので、上手に使って日陰を確保しながら景色も楽しみたいですね。
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