

設営しやすいといわれるファミリーキャンプの定番テントのコールマンタフワイドドームⅣ/300ですが、それでも設営手順をきちんと知ってないとうまく設営できなかったりするのでどういった設営手順なのかを解説してみることにします。
INDEX
コールマンタフワイドドームⅣ/300を設営
コールマンのテントといえばグリーンとサンドカラーがおなじみのタフシリーズです。
そのタフシリーズの中でも2014年2月に発売されたタフワイドドームⅣ/300は従来のタフドームテントに比べてポールを太くしたりして仕様が改良され、300×300のインナーはとても広くて高さも185cmあるので居住性が高く4~6名のファミリーキャンプを快適なものにさせてくれるテントです。
直径25cm、幅75cmのコンパクトなバッグに納められたテントは重さが約10.6kgで持ち運びしやすく、グラウンドシートやインナーシートが付いたスタートパッケージも商品化されていてキャンプ初心者にもやさしいテントになっています。
設営手順
タフワイドドームⅣ/300の設営について写真を使いながら解説していきたいと思います。
1.まずは完成形をイメージ
テントを立てる前にまずは完成形をイメージすることが大切です。
メッシュが付いていて寝泊まりができるインナーテントを最初に立てて固定してからその上にフライシートをかぶせてペグ打ちするとテントが完成します。
完成後はインナーテントの正面に前室ができて荷物を置いたりする日陰スペースが出来るようになります。
完成した姿は丸くてドームのような形をしているのでドームテントと呼ばれています。
2.インナーテントを広げる
バッグを開けるとインナーテントとフライシートの2つの大きな幕がありますが、メッシュが付いている方がインナーテントです。
そのインナーテントを立てたい場所に広げるところから始めるのですが、その前に別売りのグラウンドシート(300×300のものが良い)をまず先に広げておいてからその上にインナーテントを広げるようにします。
コールマンロゴが付いている側が出入りする正面側になるのでテントの向きもこのときに確認しておきます。
グラウンドシートは地面からの湿気や冷気等を遮断し、テント保護にも効果が期待できるので必ず敷くようにしています。
使ってるもの
3.ポールを組み立てる
バッグの中には太さがそれぞれ異なる4種類の折りたたまれたポールが入っています。
ポールは全てショックコード式になっていてコードに沿ってポールを差し込んでいくだけで1本の長いポールが出来上げるようになっています。
全てのポールについて組み立てておきます。
4.インナーテントを立てる
インナーテントの中央部分に交差するような形でポールを差し込むスリーブが付いているのでこのスリーブにメインポールをそれぞれ通します。
このときポールは必ず押し入れるようにします。ポールを引っ張るとポールの組み立てが外れてしまったりショックコードに負担がかかったりします。
また、ドアファスナーを両側共に開けておいて立ち上げた時に風が通り抜けるようにしておきます。
テントに対して×印に2本のメインポールをスリーブに通したら後ろ側の四隅にエンドピンがあるのでそのピンにそれぞれのポールを差し込みます。
その後、フロント側のピンを足で踏んで動かないようにしてポールを曲げながら先端をフロントピンに差し込むようにします。
2本のメインポールの先端がエンドピン、フロントピンに全て入ったらインナーテントが起き上がって安定するようになります。
立ち上げる作業は1人だと大変なので2人以上が推奨です。
ポールとテント幕をフックで留めたらインナーテントの完成です。
5.ペグ打ち
ペグを打っていない間はインナーテントは自由に向きや位置を変えることができます。
サイトの向きや日当たり等を考えながらインナーテントの場所を決めたら四隅にペグを打って固定させます。
コールマン純正品ではプラスチックのペグとハンマーが付いていますがこのセットでは砂地サイトでもない限り安定性に不安がありペグ打ち作業も大変です。
作業しやすくて強度に安心感がある鍛造ペグや良いハンマーを別途用意しておくと設営がラクになります。
6.フライシートをかける準備
インナーテントが完成したら次はフライシートをかぶせる作業に移りますが、その前に残りの3本のポールをセットしてフライシートの受け入れ体制を整えます。
フロントポールは前室を作るためのポールでフロントピンのすぐ後ろにグレーのピンがあるのでそこに先端を差し込んでテント幕とはフックで固定させておきます。
黒色のリアバイザーポールはテントの後ろ側にあるグロメットに先端を差し込んでおきます。
一番小さくて細いリッジポールはフライシートを広げると中央部に差し込み口のグロメットが付いているので幕内にあるスリーブに通してからそのグロメットに先端を差し込みます。
7.フライシートをかぶせる
フライシートはファスナーが両サイドにあるのが正面側で、ファスナーが真ん中にしかない方が後ろ側です。
ポールの下部にDリングが付いているのでフライシートの先端に付いてあるフックをそのリングに引っ掛けてインナーテントにかぶせるようにします。
フライシートをかぶせる作業も1人ではなかなか大変なので2人以上が推奨です。
シートをかぶせた後はポールのある部分にちょうどマジックテープが付いているのでそれらを全て取り付けます。
8.テント完成へ
フライシートを取り付けた後は、前室部分や両サイド、後ろ側をペグ打ちして完成です。
300×300の広々したインナーに日陰や風通しが加わりました。
Dドアと呼ばれるメッシュはファスナーが2ヵ所付いていて開けやすくて閉めやすいようになっています。
ロープを使って補強するとテントがより安定します。
横から見ると天井にあるリッジポールが風通しの役割を果たす大きなベンチレーションになっているのがよくわかります。
正面側はキャノピードアとして跳ね上げることができるようになっているので、別売りのキャノピーポール(180cmがちょうど良いサイズです)を持っておくと日陰面積をより広げることができます。
テントの後ろ側もリアバイザーポールによって天井に風通しのベンチレーションが作られています。
大きくて広いだけでなく風通しなどもしっかり考えられて作られているのがよくわかります。

ひとりごと
キャンプ用テントの定番でもあるコールマンタフワイドドームⅣ/300はさすが定番にもなるだけあってテントの広さや設営のしやすさに加えて豊富なベンチレーションもあって居住性、機能性に優れたテントです。
必要なものがセットになったスタートパッケージといった商品もあるのでキャンプ初心者にも使いやすく、私もこのテントが最初に買ったテントでキャンプのことをいろいろ教わりました。

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