

DODカマボコテント2をきれいに張るコツを解説するシリーズの最終回になります。
3.細かいところまでていねいに
カマボコテント2をきれいに張ろうと思ったら【第1回】と【第2回】で解説してきたことを実践すればほとんどの場合でしっかりきれいに張れると思います。
それだけ出来れば特に問題はありませんがあとは細かいところをていねいに整えることで全体の印象がさらに良くなるのでどんなところを仕上げとして気を付ければいいのかを解説してみたいと思います。
3-1.スカートの重要性
カマボコテント2にはテントの密閉性を高めるためのスカートが全周にわたって付いています。寒い季節になるとこのスカートがあるおかげでテント下からのすき間風を防ぐことができるので大変助かる機能です。オールシーズンでは雨水の進入防止にも役立ちます。
でも暑い時期になるとテントをそこまで密閉させる必要がなく、スカートは虫よけに少しは効果があるかなーという程度で雨さえ降らなければその重要性は薄れてしまいます。
寒い時期はすき間風を少しでも防ごうとスカートを1つ1つしっかり整えたりしますが、暑い時期になるとあまりスカートを重要視しなくなるので暑いということも重なって整えることをしなかったりします。
思い返してみるとそうしてスカートを整えてる状態と整えなかった状態とがあり、それぞれの状態について見比べてみることにしました。
スカートを整えているとき
スカートを整えていないとき
どちらも同じようにペグを打ったりロープを使ってカマボコテント2を張っているのですが、若干写真の出来映えの差があるにしろスカートを整えたときと整えなかったときとでは外観の差がはっきりと現れるように思います。足元は意外と大事だということですね。
スカートを1つ1つていねいに整えるかどうかは性格によるところもあるかと思いますが、見栄えがよくなるのは間違いないのでブログをやってて写真を多く撮る影響もあって最近ではスカートまでしっかり整えるようにしています。
スカートにもグロメットが付いているのでここにペグを打って風が吹いたときのバタつきを防止させることができるようになっています。けれどこのスカートのペグ打ちを全部するためにはかなりの量のペグが必要になるし手間もかかるのでそこまでやったことはありません。
元々カマボコテント2はテント生地が150Dと厚めなこともあり、スカートにも多少の重さがあるので相当な風が吹かない限りバタバタして困ったことが無いというのも打ったことがない理由の1つです。
いずれにしてもササッと一周スカートをちょっと整えるだけでもテントをきれいに張った感じがするのでスカートは整えておくべきでしょう。
3-2.ドアの巻き上げをていねいに
カマボコテント2において5つのドアは外観に大きな特徴を与えています。なのでそのドアの扱い方が雑になってしまうとせっかくきれいに張ったテント全体の印象が大幅にダウンしてしまいます。ドア1つでも結構その印象は変わってしまうものです。細かい部分ですがドアを巻き上げる際もていねいに行うようにしましょう。
具体的にはドアを巻き上げる際にはどうしてもドア幕の端がビローンと伸びてしまうのでそれを内側に織り込んでから巻き上げて、端がまた伸びてくればそれを内側に入れてから巻き上げてを繰り返して最後に上部に付いているひもで結べはOKです。
ドアを巻き上げることで出入りがしやすくなり、テントに開放感も加わります。そのドアを巻き上げる際にドア幕の端が残らないようにするだけでかなり見た目がすっきりするようになるのでここはできるだけていねいに巻き上げるようにするといいでしょう。
3-3.ドアのはね上げもていねいに
ドアは巻き上げるだけじゃなくタープポールを使ってはね上げることもできます。出入り口としての機能に加えて日陰面積を増やすことができるのでちょっとしたタープ代わりになるということもあり毎回1箇所ぐらいはドアをはね上げるようにしています。
そのときタープポールを差し込む位置はドアに付いているグロメットではなくスカートのグロメットを使うことで見た目がかなりすっきりするようになります。
ドアに付いてるグロメットを使ってドアをはね上げたときはどうしてもスカートがビラビラしてしまう形になります。長いスカートなので大きく目立つことになるしその下をくぐりにくくもなります。それをスカートのグロメットを使うことでドアを真っすぐにピンと張ることができるようになります。
ドアを開けることで開放感が上がり、暑い時期はテント内を涼しくさせることができるのでピンと張ったドアでさらに見た目を良くすると気持ちのいい使い方ができるようになります。
タープポールは170cmのものを使うと写真のようにちょうど良い高さになります。
4.最後に重要なことをひとつ
スカートを整えたりドアをきれいに張ったりして【第1回】からここまで解説してきたこと全てを実際に行うとこの段階でかなりきれいに張れてるんじゃないかと思います。そうして外観が完成したら内装にとりかかります。
インナーテントをすんなり付けることが出来ていればおおよそその形状に問題はありません。思いっきり引っ張らないとポールに付いてるリングにフックを留めることができないようであればポールを含むテント形状のどこかに歪みが生じています。
ロープまで張った後での修正は大変なのでテントポールのペグ打ちが終わった時点でインナーテントを取り付けるようにし、不具合があればその時点で修正をはかりたところです。
そうしてインナーテントを取り付けて内装を整えたところで全ての設営が完了です。楽しいキャンプのはじまりですね。きれいに張ったカマボコテント2でキャンプをすれば楽しさがより一層増すことでしょう。
というわけでカマボコテント2をきれいに張るコツについて全3回にわたっていろいろと解説してきましたが、最後にひとつ重要なことを紹介しておきます。
【第1回】からの文章中にはきれいに張れた感じがするとかきれいに張れた感といった言葉を選んで使うようにしてきました。
なぜかというとカマボコテント2をしわ1つなく張ることは不可能という思いがあるからです。
幅3m、長さ6.4mの1枚の大きな幕をしわ1つ付けずに張ることは不可能だと考えられます。何も付いてないただの幕を張るだけならまだ可能かもしれませんがカマボコテント2のテント幕の場合はその幕に加えて4本のポールを使って地面にペグ打ちしたりドアが付いてたりするので設営していく間にどこかに必ず歪みが生じてしわが発生するようになります。
1つのしわを取り除こうとしてそのしわを整えたところでそのしわ寄せが必ずどこかに新たなしわとなって現れます。ほんとの意味でのしわ寄せですね。
なので一見きれいに張れているように見えるカマボコテント2ですが幕のどこかには必ずしわが入るようになってしまいます。それをなんとかきれいにしようとグイグイ引っ張って無くそうと頑張ったところで別の場所に新しいしわが増えるわけなのでしわについて気にしてたらきりがありません。
テントをきれいに張ることが必ずしもしわを付けずに張ることとは限りません。
しわを無くそうと頑張ってる時間は結構無駄な時間になってしまったりするので、しわを無くそうとすることよりもきちんとしたポール位置にペグを打ったり、スカートやドア等をきれいに整える方がよっぽどきれいに張ったようにみえます。
正直なところきれいに張れたかどうかを気にするのは本人が一番でその他は主にブログやインスタをしている人が気にしたりするぐらいでこどもたちは当たり前のように全く気にしないし、通りががった人もああこんなテントがあるんだなーと思うだけなのがほとんどなのかもしれません。

ひとりごと
思ったよりきれいに張ることが難しいカマボコテント2ですが、きれいに張った気になることぐらいはできるのでできる限り今回紹介したことはしておいた方がいいと思います。
まだまだ注目が集まりやすいテントなので見栄えを少しでも良くしておくことで良い印象を残すことができるでしょう。

カマボコテント2をきれいに張るコツを解説します