

DODカマボコテント2をきれいに張るコツを解説するシリーズ第2回です。
2.テントを張る前に絶対しないといけないこと
カマボコテント2をきれいに張るコツ【第1回】ではテントを張る際のペグ位置についてを解説してきました。ロープまで張り終えたらテントは完成するので張るコツとしては【第1回】でその大部分を終えたわけです。
この【第2回】ではそもそもそのテントを張る前に絶対しておかないといけないことについて解説していきます。カマボコテント2を張る上で最も重要な項目になるのでここはしっかり徹底して設営にとりかかるようにしましょう。
2-1.ファスナーを絶対に閉めた状態で設営する
DOD公式ページ上でカマボコテント2の取扱説明書を読むことができます。
カマボコテント2を購入するとこの冊子も付いてくるので購入当初にしっかり読みました。説明書には設営方法や撤収方法の他に注意事項として強風時で使用しないようにといった安全性に関する事項等がいろいろ記載されています
その中で取扱説明書には記載されていませんが、カマボコテント2を設営する上で絶対やっておかないといけないことがあります。
それが、
ファスナーを全て閉じた状態で設営する
というものです。
カマボコテント2には5枚のドアを開けることができるようにそれぞれのドアの両端にファスナーが付いています。テントを設営する前にはそのファスナーを全て閉じなければなりません。
元々ファスナーが閉じた状態で納品されるし、設営や撤収作業はファスナーを閉じたまま行うのが当たり前だからか特にファスナーを閉じなければならないといったことまでは説明書に書いてません。
けれど、ファスナーをしっかり閉じてないと変形やトラブルの原因になるので注意が必要です。どういったトラブルが起こるのか詳しくみていくことにします。
2-2.ファスナーを開けたまま設営すると
キャンプに行ってテントのペグ打ちが済み、ロープまで全て張り終えて前面ドアのファスナーを開けて巻き上げたときのことです。ここまで完成した状態で持ってきた電源コードの長さが足りないことに気付き、テントの向きを変えようと思ってせっかく打ったペグですがそれらを全部抜いてから再設営に取り掛かることにしました。
このとき、前面ドアはこうやって開けっ放しのままでした。
グルッと向きを変えてペグを打ち直してようやく電源コードが届くように再設営できました。打ち直す作業は大変でしたが後ろから見ると普通な感じでカマボコテント2が張れてるように見えます。
しかし開けっ放しだった前面ドア側がどうなっているかというと、
いつものようにペグ打ちをして設営したつもりですが前面ドア側がやや下がり気味になってしまってます。これは前面ドアのファスナーを開けっ放しのまま設営したことで前面ドア側のポールの変形が生じ、せっかくの外観を大きく崩してしまうことになりました。
テント内はどうなってるかというとポールが変形しているのでファスナーが下まで閉まりきりません。元々のテント幕のサイズに対してポールが外側に広がってしまってファスナーが届かずに閉まらなくなっています。
ファスナーが閉まらないと石油ストーブを使ってるうちは換気になっていいですが寝る時はストーブを消すようにしてるのでテント内は一気に寒くなります。
つまりファスナーを開けたまま設営するとポールの変形やファスナーが閉まらないといったトラブルが起きてしまうわけです。【第1回】で解説したように1つのポール位置が決まると幕を広げるうちに残りの3本のポール位置は自動的に決まります。
ファスナーが閉じてある普通の状態ならポールを広げる時に幕に引っ張られて止まる位置があるのでそこが次のポール位置に決まるのですがファスナーが開いたままだと幕に引っ張られることが無くなるのでさらに進むことができるようになり、その結果通常とは違う位置にテントポールを立ててしまうことでポールの歪みが生じ、テント外観の歪みにまでつながってしまうようになります。
ファスナーも閉まらなくなるので良いところは一つもありません。
ファスナーを開けたまま設営した例をもう1つ見てみましょう。
強風にあおられてテントポールが曲がってしまったときのことです。設営してる途中から急に風が強くなってきて設営にかなり悪戦苦闘。風に幕があおられてあまりに設営しにくいのでこのとき風の通り道を作っておこうとファスナーを開けたことを今になって思い出しました。
そうして強い風が襲ってくる中でしたがなんとか設営が終わってひと息ついてみると、
ファスナーを開けたまま設営したところのポールは大きく曲がりくねって変形してしまってます。強風が原因だと思って当時は騒ぎましたがほんとの原因はファスナーを開けたまま設営してしまったことにあるようです。
テント幕に引っ張られて決まるはずのポール位置がファスナーが開いていることによって引っ張られることが無くなり、ある程度自由な位置にペグを打てるようになってしまうことで余計な力が加わってポールの変形を生じさせてしまいます。
取扱説明書には書いてませんが設営するときは全てのファスナーを絶対に閉める
これだけは徹底して守らないといろんなトラブルの原因になります。正しいポール位置にペグを打つためにもファスナーをしっかり閉じて幕に引っ張られるという目安を作っておかなければなりません。
同様の理屈でポール間を下で結ぶベルトに付いても必ず付けたまま設営するべきです。ベルトを外してしまうとポール位置を決めてペグを打つ目安を失ってしまうことになるのでファスナーと同じく外観を損なう原因になるでしょう。
ちなみにひどく変形して使えなくなってしまったテントポールは1本あたりから下記専用サイトで購入することができます。
カマボコテント用テントポールは1本あたり3,300円(税込)。
設営手順さえきちんと守ってれば少々風が吹いたぐらいでは使えなくなるほどポールが変形することはほとんど無いものと考えられます。ポール代金に送料も合わせると結構な金額になってしまうのでできるだけ補修用パーツを買わずに済むようにしたいものです。
ひとりごと
カマボコテント2をきれいに張ろうと思ったら絶対にファスナーを全部閉めてからじゃないと困難を極めます。ベルトも外す必要はありません。
ところが強風や設営のやり直しといったトラブルが発生した時や初めて設営する時等ではファスナーを開けたまま設営してしまうというミスを引き起こす場合がありテントやポールの変形を生じさせてしまうことがあります。
テントが変形したままでもキャンプはできるかもしれませんが、見た目にも良くないし何よりテント本体にも良くはないと思うので無理してでも設営をし直すようにした方がよさそうです。
カマボコテント2をきれいに張りたいならまずは全てのファスナーを閉じる
これが全てにおいて大前提になります。撤収時に最後までしっかりファスナーを閉じるようにしていれば設営時に困ることはないでしょう。

カマボコテント2をきれいに張るコツを解説します